P2312    ボクのためのホームページ開設

ボクは,コリー犬のクレス(Kreios)です。

ボクが,まだ産まれる前,お母さんのお腹の中にいたころ,未来の御主人様になるパパは,何をしていたかというと,その1年ぐらい前から3代目のコリー犬を探していた。初代「ニィード(Nereid,1979-5-13〜1993-7-25)」が6年前に亡くなり,2代目「ガイア(Brilliant Gaia of Neptune White,1980-12-7〜:『はじめにカオス(Chaos:混沌)ありき・・・』で始まるギリシア神話において,最初に現れる古代神『大地の女神』を意味する。)」はその時すでに貰われて行っていなかった。ニィードから始まった「of Neptune White」の時代は,1999年に20年間の終わりを迎えようとしていた。次の2000年から始まる新しい時代のために,3代目のコリー犬を探し始めたのは,1999年の春であった。

最初は,ニィードの子孫を探すことにしたが,犬の世界では2〜3年で世代が替わるので10世代ぐらい先の子孫ということになる。ニィードの子供は,跡継ぎとして残したガイアも含めて,合計20頭が日本中のいろいろな所に貰われて行っていた。その内の1頭「ポーイ(Ambitious Phoebe of Neptune White:"Phoebe"は,ギリシア神話の月の女神。ローマ神話の"Diana"又はその母親に当たる。土星の衛星の名前にも使われている。オーナは岩井紘宇氏)」は,その子供たちと一緒に「山と渓谷社の『写真集 子いぬ PART 3』撮影:岩合光昭 1982-12 発行」に6ページのスペースを飾っている。ほとんどの子孫を探したが,繁殖者に譲り渡さなかったこともあって,結局見つからなかった。

ニィードの子孫はあきらめて,トライのメスを探すことにした。多くのコリー犬の毛色は,セーブル(全体の毛の色は"茶色"で首の周りが白色)である。トライは,劣性遺伝のため数が少ないが「全体の毛の色は"黒色"で首の周りが白色」のコリー犬で,メスを希望したのは繁殖のためではなく,今まで飼いなれていることとオスは体重が40Kgもあり扱いが大変であると思ったからである。
希望を決めて探し始め,「日本コリークラブ(JCC)」のブリーダにも相談したが,遺伝学的に少ないためなかなか難しかった。トライ(tt)のコリー犬は,両親の一方がホモセーブル(SS)の場合,他方がトライ(tt)であっても産まれない。両親の組合せはいろいろあるが,一般に,ブリーダが強い意志を持たない限り,ヘテロセーブル(St)同士になる場合が多い(70%ぐらい)と考えられる。その場合,子供の毛色は,理論上「セーブル:3」に対して「トライ:1」ということになる。したがって,一度に8頭産まれるとして,トライは2頭でそのうちメスは1頭になる。トライのメスは,少ないので産まれても繁殖に利用したいと考えるため,ブリーダが自分の所に残す場合が多いようである。1年近く探したが難しいと考え,トライのオスでも良いということにした。

当初はメスを考えていたため,名前は「レィア(Rhea)」にしていた。"Rhea"は,ギリシア神話上のガイアの娘であり,最高神ゼウス(Zeus)を始め多くの神々の母でもある。また,土星の衛星の名前にも使われている。
しかし,急遽,オスの名前も考えておく必要になり,レィアの兄妹神で,ガイアの子供「ティターン(Titan)神族(12柱神)」の中から,「クレス(Kreios)」を選んだ。

ところで,ボクのためのホームページ開設の話であるが,パパは,既に始めていたデジカメやデジタルビデオによって,ボクの成長記録を残そうと考えていた。残す手段として「ウェブアルバム」を活用し多くの人に見てもらいたいと思い,まずドメイン名の入手から始めた(2000/2)。ドメイン名を入手したら,3か月以内に開設する必要があるということで,慌ただしく準備をして,2000−5−5に公表することができた。この日は,ボクがこの世に産まれる3日前のことであった。
ボクがパパに初めて会ったのは,産まれて12日後の5/20(土)のことでした。まだ目が開いていなかったので見えなかったけれど,やさしく抱き上げてボクに決めてくれたようです。それから,長い付き合いになることでしょう。

ボクのHPは,検索エンジン「Yahoo! JAPAN ( http://www.yahoo.co.jp/ )」などで「kreios」と入力して検索すると見つけることができるようになりました。

                  2004−8−10